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「うなぎのせいろ蒸し」——福岡・博多で長く親しまれてきた、うなぎ好きにはたまらない食べ方です。けれど「せいろ蒸しって、うな重とどう違うの?」「どうして蒸すの?」と聞かれると、意外と説明が難しいもの。本記事では、天神西通りでうなぎ専門店を営む私たち藤う那 天神本店が、せいろ蒸しとは何か、その由来やうな重との違い、そしておいしさの理由までわかりやすくお伝えします。
基本を知る
うなぎの「せいろ蒸し」とは?

うなぎのせいろ蒸しとは、タレを混ぜ込んだご飯の上にうなぎの蒲焼きをのせ、せいろ(蒸籠)でふっくらと蒸し上げた料理です。福岡県を中心とした九州北部で親しまれてきた、うなぎの食べ方のひとつです。
白いご飯に蒲焼きをのせる「うな重」「うな丼」とは違い、ご飯そのものにタレの味がしっかりなじんでいるのが特徴。さらに全体を蒸し上げるため、うなぎはふっくら、ご飯はしっとり。蓋を開けた瞬間に立ちのぼる湯気まで含めて、せいろ蒸しならではの魅力といえます。
せいろ蒸しの作り方
一般的なせいろ蒸しは、次のような流れでつくられます(工程はお店によって異なります)。
このように二度蒸すことで、うなぎの旨味がご飯へ移り、全体がひとつにまとまります。仕上げにせいろのまま提供されることが多く、最後の一口まで温かいのもうれしいポイントです。
ルーツをたどる
うなぎのせいろ蒸しの由来・歴史
うなぎのせいろ蒸しは、福岡県柳川市(やながわし)発祥の郷土料理とされています。柳川は古くから天然うなぎの名産地として知られ、県内では「うなぎといえば柳川」といわれるほどの土地です。
その発祥には諸説ありますが、江戸時代前期の1681年(天和元年)、柳川の老舗「元祖 本吉屋」の初代が考案したと伝えられています。初代が関東で蒲焼きに出会い、皮のかたいうなぎをより柔らかく、最後まで温かい状態で味わってもらいたい——との思いから、蒸す調理法を編み出したそうです。
柳川では古くから「うなぎめし」とも呼ばれ、地元の甘い醤油をいかしたタレとともに、筑後地方を中心に受け継がれてきました。世代を超えて親しまれてきた食文化として、2022年(令和4年)には文化庁の「100年フード」に認定されています。
参照:文化庁「100年フード」
川下りの街として知られる柳川で生まれ、福岡の食卓に根づいてきたせいろ蒸し。私たち藤う那も、この福岡の食文化を受け継ぐ一軒として、天神の地でせいろ蒸しをお出ししています。
食べ比べる
うなぎのせいろ蒸しと「うな重・うな丼」の違い
同じうなぎ料理でも、せいろ蒸しとうな重・うな丼では、ご飯の味つけ・仕上げ方・食感が異なります。
| 比較項目 | せいろ蒸し | うな重・うな丼 |
|---|---|---|
| 仕上げ | 焼いてから蒸す | 焼いてのせる |
| 味わい | ご飯全体にタレがなじむ一体感 | 蒲焼きの香ばしさとご飯を、それぞれしっかりと味わえる |
| 食感 | ふっくら・しっとり | 蒲焼きの香ばしさが立つ |
「ひつまぶし」との違いは?
せいろ蒸しとよく比べられるのが、名古屋発祥とされる「ひつまぶし」。ひつまぶしは、刻んだうなぎをご飯にのせ、そのまま・薬味と一緒に・出汁をかけて、と食べ方を変えて楽しむのが特徴です。一方のせいろ蒸しは、蒸すことでうなぎとタレ飯を一体に仕上げる料理。同じうなぎ料理でも、生まれた土地も味わい方も異なります。
藤う那のこだわり
藤う那 天神本店の「せいろ蒸し」

私たち藤う那 天神本店では、福岡ならではのせいろ蒸しを、専門店のこだわりで仕上げています。数あるせいろ蒸しのなかでも、当店ならではの特徴をご紹介します。
錦糸卵ではなく「厚焼き玉子」
一般的なせいろ蒸しは錦糸卵を使うことが多いなか、藤う那では存在感のある厚焼き玉子をのせています。ふんわり甘い玉子・タレの染みたご飯・香ばしいうなぎ。この三重奏が、当店のせいろ蒸しならではの味わいです。
その厚焼き玉子に使うのは、佐賀県鹿島市・多良岳山系の麓にある「上田養鶏場」の平飼い卵。鶏舎に運動場を備え、鶏がのびのびと自由に動ける環境で育てられています。濃厚な黄身とすっきりとした後味が持ち味の卵は、ふんわり焼き上げる厚焼き玉子と好相性。うなぎだけでなく、添える卵の一つひとつまで素材から選び抜くことも、藤う那のこだわりです。
宮崎・鹿児島産の活鰻を産地直仕入れ
宮崎県産・鹿児島県産の活鰻を産地から直接仕入れています。九州の水と気候で育った活鰻ならではの、みずみずしい鮮度が持ち味。せいろ蒸しでも、素材そのものの良さが味の土台になります。
関東風「背開き」×博多風「地焼き」
背開きで捌き、強火の遠火でじっくり焼き上げる博多流の地焼き。皮はパリッと、身はふっくら。香ばしく仕上げた蒲焼きを、せいろでふんわり蒸し上げます。
継ぎ足しで育てた、熟成タレ
継ぎ足して育てたさっぱりとキレのある熟成タレが、蒸すほどにご飯全体へなじみます。うなぎの旨みを引き立てる、藤う那の味の要です。
せいろ蒸しのメニュー
| 鰻せいろ蒸し[四貫] | 4,200円 |
| 上鰻せいろ蒸し[五貫] | 4,900円 |
| 特鰻せいろ蒸し[六貫] | 5,600円 |
| 鰻せいろ蒸し御膳 | 3,800円 |
※価格は2026年時点・税込表示です。メニュー・価格は変更となる場合があります。最新の内容は公式サイト・店頭でご確認ください。
福岡のせいろ蒸しを味わうなら
藤う那 天神本店へ
厚焼き玉子をのせた福岡ならではのせいろ蒸しを、
産地直仕入れの活鰻と博多流の地焼きで。
| ご予約・詳細はこちら |
| 📞 092-732-0606 |
営業時間:11:00〜21:00 / 定休日なし / 西鉄グランドホテル1F
よくあるご質問
FAQ
どちらも自信を持ってお出ししています。ご飯にタレがなじんだ一体感を楽しみたい方にはせいろ蒸し、蒲焼きの香ばしさをストレートに味わいたい方にはうな重がおすすめです。藤う那ではどちらもご用意しています。
藤う那では錦糸卵ではなく、存在感のある厚焼き玉子をのせています。福岡ならではのせいろ蒸しを、当店らしいスタイルでお楽しみください。
はい。営業時間(11:00〜21:00)内で終日ご提供しています。平日ランチのご利用も歓迎です。
公式サイトまたはお電話(092-732-0606)でご予約いただけます。土日祝やうなぎの需要が高まる時期は混み合いますので、お早めのご予約をおすすめします。
店舗情報
博多鰻屋 藤う那 天神本店 — 基本情報
| 店名 | 博多鰻屋 藤う那 天神本店 |
| 住所 | 〒810-8587 福岡県福岡市中央区大名2-6-60 西鉄グランドホテル 1F |
| 電話 | 092-732-0606 |
| 営業時間 | 11:00 〜 21:00(月〜日・祝日) |
| 定休日 | なし |
| アクセス | 地下鉄空港線 天神駅より徒歩5分 / 西鉄福岡(天神)駅より徒歩5分 |
| 席数 | 100席(個室・テーブル席・掘りごたつ席) |
| お支払い | 現金・VISA・Master・JCB・Amex・PayPay など |
| 駐車場 | 優待 60分無料(スタッフへお声掛けを) |